4コマ漫画

会社の同僚とおシャベル中….

起:季節の変わり目だし、”子供”に服を買おうかな

承:知ってるよ!!最近新しい良い店がある。

転:子供服の前で

結:えっと、子供って、猫ちゃんのことです。ハハハハハ…

就職活動でのある日の出来事

内容

起:面接官「志望動機を教えてください」
承:応募者「御社の理念に深く共感し…」
転:応募者「特に『社員を大切にする』という言葉に感動しました!」
結:面接官「その言葉、昨日決めました」

日本新卒就職活動

1. 準備フェーズ(大学3年次 3月~5月)

  • 自己分析:価値観、強み、やりたいことを明確化
  • 業界研究:志望業界の動向、企業の特徴を理解
  • 就職軸の設定:「何を重視して企業を選ぶか」の基準確立

2. インターンシップ(大学3年次 6月~8月)

  • 夏期インターンに多数参加
  • 実際の職場体験を通じて業界・企業理解を深める
  • 内定直結型インターンも増加

3. 本選考フェーズ(大学4年次 3月~10月)

① 企業説明会(3月~)

  • 企業の事業内容、求める人材像を理解
  • オンライン説明会が主流に

② 書類選考(3月~)

  • エントリーシート:志望動機、自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 履歴書:基本情報、学歴、資格を記載

③ 筆記試験(6月頃~)

  • SPI3:言語・非言語能力、性格適性検査
  • 玉手箱:Webテスト形式の適性検査
  • TG-WEB:思考系問題に特化

④ 面接選考(7月~8月が山場)

  • 1次面接:基本素質、コミュニケーション能力の確認
  • 2次面接:志望動機、能力、人物像の深堀り
  • 最終面接:役員による最終判断

主な面接質問

  • 「自己紹介をお願いします」
  • 「当社を志望する理由は?」
  • 「学生時代に力を入れたことは?」
  • 「自分の長所・短所は?」

⑤ 内定(10月)

  • 正式な採用内定の通知
  • 就職協定:正式な内定日は10月1日

日本のAI国力:現状と課題のまとめ

1. 現状認識:高い潜在力と顕在化する遅れ

強み(潜在力):

ものづくり基盤:高い製造技術と、実世界(実空間)に強みを持つ産業基盤(ロボット、自動車など)がある。

研究開発人材:研究者の数は世界第3位であり、平均年齢が米国より若い(約40歳)。長期の基礎研究と細やかな改良(すり合わせ技術)に強みがある。

未活用のデータ資産:研究ノートや製造現場のクローズドデータなど、汎用AIが学習していない貴重な「サイエンスデータ」を大量に保有している。

弱み(遅れと課題):

企業投資と戦略の遅れ:ChatGPTに代表される生成AIや基盤モデルの開発競争で、米中に大きく後れを取っている。特に「攻めの投資」が不足。

IT/AI人材の不足:AIを開発・活用できる高度人材が不足している。教育と採用が遅れており、OECD調査でも「ITを活用した問題解決能力」は10位と低迷。

業務プロセス革新の遅れ:AI化が「業務の置き換え」に留まり、業務プロセスそのものを変革する「革新」段階に至っていない。

研究力の低下:論文数は停滞・減少し、論文の影響力を示す「相対インパクト」は31位まで低下。大学教員の研究時間も減少している。

2. 核心的な課題

「情報空間」での競争敗退:第四次産業革命は「情報空間」から「実空間」へ進出する。しかし、あらゆる企業がIT企業化する中で、IT化が不得手な日本企業は不利な立場にある。

「頭脳資本主義」への適応不足:現代は労働者数ではなく、「頭脳」のレベルが競争力を決める。世界的な頭脳の奪い合いの中で、日本は優秀な人材を惹きつけ、育成する仕組みが脆弱である。

エネルギー制約:生成AIの進化には膨大なエネルギーが必要。データセンターの電力需要増大に対応する、効率的なエネルギー利用技術(人工光合成、核融合等)の開発が急務。

3. 提言される成長戦略と回復への道筋

独自LLMとデータプラットフォームの構築:日本が強みを持つ「サイエンスデータ」や製造現場データを活用した、偏りのない専門的な大規模言語モデルを構築する。計測機器メーカー等と連携し、研究データを共有するプラットフォームを確立し、新たなビジネス基盤とする。

コンソーシアムによる突破:量子技術など巨額投資が求められる分野では、単独では太刀打ちできないため、企業や研究機関がコンソーシアムを組み、官民一体で技術開発と標準化を目指す。

人材戦略の大転換:

教育の転換:知識の暗記から、問題発見・解決能力、創造性を育成する教育へ。リベラル・アーツとSTEM教育の両輪が重要。

高度人材の獲得:シリコンバレーなど世界のトップ人材を日本に招致したり、交流させたりすることで、キャッチアップと独自性の創出を図る。「真の働き方改革」:無駄な会議や雑務を削減し、人材がクリエイティブな業務に特化できる環境を整える。

俯瞰的・客観的な長期戦略の策定:AI、量子、核融合など複数の技術の進展を俯瞰的に分析し、様々な未来シナリオを想定した上で、柔軟に調整可能な長期戦略を立てる。

総括

日本のAI国力は、高い潜在力(製造力、研究人材、データ)を十分に活かし切れていない状態にあります。ChatGPT登場後のランキング急落は、この「潜在力と現実のギャップ」を象徴しています。

回復のカギは、「ものづくり」の強みを「情報空間」での競争力にどう結びつけるかにあります。そのためには、自らの強みを活かした独自LLMの構築、世界に開かれた人材戦略、そして技術の潮流を読む俯瞰的な視点が不可欠です。これらを実現できたとき、日本はAI時代において「技術の消費者」から「価値の創出者」へと再び躍進できる可能性があります。

参考文献

1、俯瞰的にみたAIの進化と日本の国際競争力 ー日本企業にAIに飲み込間れるのか? 中村達生 Japlo Year Book 2025 https://japio.or.jp/00yearbook/files/2025book/25_3_06.pdf

2、AI時代に日本は逆転できるか?-競争力強化と教育改革 井上智洋 https://www.soumu.go.jp/main_content/000520386.pdf